2010年7月24日土曜日

漢方de元気!Vol.12

冷房による「夏冷え」には、余分な水分を出して
「体を温める」工夫を!

夏冷えの原因は、冷房で体を直接冷やすことだけ
でなく、冷たい食事や飲み物を多くとることにあります。
キンキンに冷えたジュースやビールを一気に飲んだり、
食欲がないからと、ざるそばやそうめんだけですませて
いると、体が冷えるだけでなく、胃腸などの消化器系の
働きが弱り、余分な水分も溜まってしまいます。
この余分な水分である「湿」(湿気)があると、体は更に
冷えやすくなるのです。夏冷え対策には、余分な水分を
出すものと、体を温めるものを組み合わせましょう!

余分な水分を出すものの中には、きゅうりや冬瓜など、
体の熱を取る働きを併せ持つものが多いので、生のまま
食べず、炒めたり煮たりと、加熱調理して食べると、体を
温める効果が高まります。

温性の薬味野菜(しょうが、ねぎ、にんにくなど)と組み合わせ
てもいいですよ。

体を「温める」食べ物・・・かぼちゃ、にら、にんにく、しょうが
赤唐辛子、青じそ

余分な「水分」を出す食べ物・・・きゅうり、冬瓜、とうもろこし
香り野菜、豆類、そば、海草、あさり、しじみ

体質に合わせて食べよう 〔夏の果物〕

夏においしい果物ですが、体を冷やす性質を持つ涼性のもの
が多いので、冷房に弱い人は、食べ過ぎに要注意!!
冷えが気になる人におすすめは、温性の桃。 また、ブドウは
涼性、温性のどちらにもかたよらない平性なので、体質を
選びません。

涼性・・・梨、びわ、バナナ、キウィ、すいか、メロン

温性・・・桃

平性・・・ブドウ
☆ トピック二十四節気 【 大暑 】

* 。. ピックアップ生薬 ~ ハス . 。*

最も暑い、とされる時季。夏やお盆を連想させる蓮の花も
そろそろ見頃です。よく “ 蓮の花が開く時、『ポン』と音が鳴る。”
ということを聞きますが、実際には音はしないそうですね。
漢方的に見ても、花・葉・根・実と、余すところなく薬効がある、
ありがた~い植物なのです。

今回は、そんな蓮の効用をご紹介

 ☆ 実:連肉・連子(レンニク・レンシ) 
  
胃腸を整え、下痢止めの作用があります。  
神経を静める働きがあり、イライラや不眠症にも。
清心蓮子飲という漢方薬にも用いられています。
真ん中にある緑色の芽の部分は“ 蓮子芯”といい、   
心の熱をとる作用があるとされています。 

    
 ☆ 葉:荷葉(カヨウ) 
  
熱をとる働きがあり、身体の余分な水分を取り除いてくれます。 
ダイエット効果・下痢止め・止血の作用も。
血液の循環を活発にし、ダイエット効果もあるとされています。   

 ☆根:蓮根(レンコン)   

身体の熱を鎮める働きがあります。   
血が熱を持つことで起こる鼻血・吐血等の止血作用。   
胃腸の調子を整え、痰を切り、咳にも効果的。

☆ 花:香りによるリラックス効果。  
 
コラーゲンが含まれており、美容・美肌にもよいと言われています。
中国や台湾・韓国では、花そのものを乾燥したものに湯を注ぎますが、   
ベトナムでは、茶葉に蓮の花の香りを移したものが蓮花茶として
親しまれています。

○。薬膳的使い方。○

状況に応じて部位の使い分けを。蓮の実のポクポクとした食感は、
デザートにもお勧めです。連芯茶はイライラして眠れない時や、
これからの暑い季節におすすめですが、苦味があるので、
量を加減して。蓮葉はお茶として飲む他に、料理を包んで蒸し、
香りと効用を料理に浸みこませるという使い方もよいでしょう。 

漢方de元気!Vol.12 最後までお読み頂き、ありがとう
ございました。

次回発信は、7月31日(土)です。