「体を温める」工夫を!
夏冷えの原因は、冷房で体を直接冷やすことだけ
でなく、冷たい食事や飲み物を多くとることにあります。
キンキンに冷えたジュースやビールを一気に飲んだり、
食欲がないからと、ざるそばやそうめんだけですませて
いると、体が冷えるだけでなく、胃腸などの消化器系の
働きが弱り、余分な水分も溜まってしまいます。
この余分な水分である「湿」(湿気)があると、体は更に
冷えやすくなるのです。夏冷え対策には、余分な水分を
出すものと、体を温めるものを組み合わせましょう!
余分な水分を出すものの中には、きゅうりや冬瓜など、
体の熱を取る働きを併せ持つものが多いので、生のまま
食べず、炒めたり煮たりと、加熱調理して食べると、体を
温める効果が高まります。
温性の薬味野菜(しょうが、ねぎ、にんにくなど)と組み合わせ
てもいいですよ。
体を「温める」食べ物・・・かぼちゃ、にら、にんにく、しょうが
赤唐辛子、青じそ
余分な「水分」を出す食べ物・・・きゅうり、冬瓜、とうもろこし
香り野菜、豆類、そば、海草、あさり、しじみ
体質に合わせて食べよう 〔夏の果物〕
夏においしい果物ですが、体を冷やす性質を持つ涼性のもの
が多いので、冷房に弱い人は、食べ過ぎに要注意!!
冷えが気になる人におすすめは、温性の桃。 また、ブドウは
涼性、温性のどちらにもかたよらない平性なので、体質を
選びません。
涼性・・・梨、びわ、バナナ、キウィ、すいか、メロン
温性・・・桃
平性・・・ブドウ
☆ トピック二十四節気 【 大暑 】
* 。. ピックアップ生薬 ~ ハス . 。*
最も暑い、とされる時季。夏やお盆を連想させる蓮の花も
そろそろ見頃です。よく “ 蓮の花が開く時、『ポン』と音が鳴る。”
ということを聞きますが、実際には音はしないそうですね。
漢方的に見ても、花・葉・根・実と、余すところなく薬効がある、
ありがた~い植物なのです。
今回は、そんな蓮の効用をご紹介
☆ 実:連肉・連子(レンニク・レンシ)
胃腸を整え、下痢止めの作用があります。
神経を静める働きがあり、イライラや不眠症にも。
清心蓮子飲という漢方薬にも用いられています。
真ん中にある緑色の芽の部分は“ 蓮子芯”といい、
心の熱をとる作用があるとされています。
☆ 葉:荷葉(カヨウ)
熱をとる働きがあり、身体の余分な水分を取り除いてくれます。
ダイエット効果・下痢止め・止血の作用も。
血液の循環を活発にし、ダイエット効果もあるとされています。
☆根:蓮根(レンコン)
身体の熱を鎮める働きがあります。
血が熱を持つことで起こる鼻血・吐血等の止血作用。
胃腸の調子を整え、痰を切り、咳にも効果的。
☆ 花:香りによるリラックス効果。
コラーゲンが含まれており、美容・美肌にもよいと言われています。
中国や台湾・韓国では、花そのものを乾燥したものに湯を注ぎますが、
ベトナムでは、茶葉に蓮の花の香りを移したものが蓮花茶として
親しまれています。
○。薬膳的使い方。○
状況に応じて部位の使い分けを。蓮の実のポクポクとした食感は、
デザートにもお勧めです。連芯茶はイライラして眠れない時や、
これからの暑い季節におすすめですが、苦味があるので、
量を加減して。蓮葉はお茶として飲む他に、料理を包んで蒸し、
香りと効用を料理に浸みこませるという使い方もよいでしょう。
漢方de元気!Vol.12 最後までお読み頂き、ありがとう
ございました。
次回発信は、7月31日(土)です。